共用部分での近所付き合い
マンションのような集合住宅ではひとつの建物に大勢の家庭・人が住んでいます。 賃貸のマンションに比べて分譲マンションでは基本的に購入した人が住みます。分譲住宅と同じようにほぼ固定された人が同じマンションに住むことになります。 都心部のマンションでは投機用にマンションを購入して賃貸に回す、というケースで住民の出入りが多いマンションもありますが、一般的にそういったことは少ないでしょう。 同じ建物に住んでいるわけですから住人同士が顔を合わす機会も多くなります。建物の出入り口やエレベーターなどでよく顔を合わす人もいるでしょう。 しかし出入り口やエレベーター、廊下などの共有部以外で住人を見かけることはほとんどありません。 こうした共有部で顔を合わせても何かしら用事があって通り過ぎるところですから、ちょっと挨拶する程度の関係以上にはなかなか発展しません。 そして同じマンションに住んでいても一部の住人の顔しか知らない、ということも少なくないようです。 マンションには管理組合があり定期的に会合が招集されているはずで、管理組合の会合は住人が顔を合わせる数少ない機会です。 ですが管理組合の会合への参加率はマンションによってかなり違いがあり、マンションが古くなると新築時に入居した住人の割合が減っていき、出席率も悪くなってしまいます。 多くのマンションでは管理会社にメンテナンスや清掃を委託していることもあり、住人が共同で作業することがほとんどありません。 こうしたことも住人同士が顔を合わせる機会が少なくなる理由のひとつです。 マンションやアパートの集合住宅では、近所付き合いをする機会が少なくなるので隣人との交流も自然と少なくなるのです。この点が一戸建ての分譲住宅との大きな違いでしょう。