距離が近い分譲住宅だからこそ
積極的にご近所付き合いが出来ない人でも、清掃など町内会で参加が必須の行事が定期的にあるので他の住人と自然と顔を合わせる機会が多くなります。 そこで挨拶を交わすうちに同じ団地ということで親しくなっていくでしょう。 地域の行事のことや住宅のこと、この日は留守にしますのでなにかあったらお願いします、といったことも話すようになると思います。 マンションのような集合住宅と一戸建ての分譲住宅では、どちらがセキュリティ上良いのかということを考えると、近所付き合いの多くなる分譲住宅の方が総合的には安心できます。 皆さんがご近所付き合いのことを意識するのは、それがセキュリティに繋がるという理由もあるでしょう。 セキュリティといってもいろいろあり、留守の間に空き巣が入るのを防ぐということなら最新の設備を備えた集合住宅のほうが勝ります。 集合住宅は一戸建て住宅に比べて窓や扉が少ないですし、高層階に住めば自宅の玄関の戸締りだけ気をつければほとんど防げるからです。 ですが住人の入れ替わりの多いマンションでは人付き合いも挨拶程度になりがちで、知らない人がマンションに立ち入ってもそれが不審人物とは思いません。 近所の住民を把握している分譲住宅なら、見知らぬ人物がウロウロしていたら警戒しますし、その情報を団地中に伝えて警戒するようになります。 住宅としての構造は侵入しやすいですが、それを見張って警戒する人も多いのです。 ご近所付き合いがあればしばらくの間旅行に行くとしても、旅行してきますのでしばらく留守にします、と声をかけて行くことができます。 もし旅行中であるにも関わらず家に電気が点いていたら、それを見た人が怪しいと思ってくれるかもしれません。 あるいは旅行で家を空けるときに、近所の人がペットの面倒を頼むこともできます。 ご近所付き合いは面倒でもありますが、それを上回るメリットがあるからこそ、人は古くからご近所付き合いをしてきたのです。